●RY COODER / JAZZ (180G LP) 輸入LP 6,050円(税込) (SPEAKERS CORNER / BSK3197 / 4260019715920)

78年作が180グラム重量盤アナログ・リイシュー!

ジャズへの限りない愛情を独自の手法で表現した通算7作目。
ジャズといってもいわゆる現代のジャズやノスタルジーとしてのジャズではなく、すでに忘れられかけている19世紀末から20世紀初頭にかけてのデキシーランド・ジャズやラグタイムにマーチング・バンド、さらには黒人のステレオ・タイプを提示するミンストレル・ショウやクーン・ソングといったジャズそのものの原型を再度掘り起こし、それらがハード・バップやモダン・ジャズといった発展を辿らずに違う道を行っていたらどうなっていたのか、、をRY流のやり方で現在形として再現した意欲作です。

決してイミテーションにはならないDJANGO REINHARDライクなスウィングに、チューバやブルーグラス・マンドリンも使用したラスティックなサウンド、マリンバで色付けされるカリビアン風味などなどなど。アーリー・ジャズの名コルネット奏者BIX BEIDERBECKEやバハマの野に咲いた巨人JOSEPH SPENCEを中心に、JELLY ROLL MORTON、EMMETT MILLERらRYに深い影響を与えた名手の楽曲群を通じ、ジャズ本来が持っていた大衆芸能としての側面を再び取り戻そうとした リラックスしながらも真摯な名演が詰まりに詰まっています。

アレンジ、コンダクトは、ロック/サイケ・ファンにはUNITED STATES OF AMERICAのフィクサーにしてJOE BYRD & THE FIELD HIPPIESでの活躍でおなじみのJOSEPH BYRDが担当しています。

ソングリスト
1. Big Bad Bill (Is Sweet William Now) (Milton Ager, Jack Yellen)
2. Face to Face That I Shall Meet Him (Traditional; adapted by Joseph Spence)
3. The Pearls / Tia Juana (Jelly Roll Morton; adapted by Ry Cooder)
4. The Dream (Jack the Bear, Jess Pickett)
5. Happy Meeting in Glory (Traditional; adapted by Joseph Spence)
6. In a Mist (Bix Beiderbecke)
7. Flashes (Bix Beiderbecke)
8. Davenport Blues (Bix Beiderbecke)
9. Shine (Cecil Mack, Ford Dabney)
10. Nobody (Bert Williams)

11. We Shall Be Happy (Traditional; adapted by Joseph Spence)
Piano – Göran Strandberg
Tenor Saxophone – Ed Epstein